今更もいいとこなんですが、 2562 が2011年に発表したシングル(本当は A Made Up Sound の後に書こうと思ってたんだけど間が空いちゃった)。
この人って前作『Unbalance』(過去記事)ではドラムンベースみたい、っていいうのは大げさにしても、ダブステップ勢の中ではかなり軽めのドラムの音を使っていたんですが、今作は生っぽい質感ながらも、抜けのよさと重量感が絶妙なバランスを保った音に変化していて、それがまず非常に気持ちが良い。
そしてそのドラムから生み出されるリズムも、若干タメの効いたどっしりとしたグルーヴを生み出しているのだけれど、そこに疾走感のある上モノを加えることによって、印象をほぼ真逆のものに変えているもの面白い。
また裏面の、より複雑なリズムを聴かせる “This Is Hardcore” も素晴らしく、今作は 2562 屈指の傑作ではないかと。
ちなみに今作は 2562 が新たに立ち上げたレーベルからの最初のリリースという事で注目度が高かったのか、あっという間に売り切れちゃった盤なんですが、音源自体は『Fever』に普通に入ってます。