ついでなんで Skream が昨年末に出した EP シリーズの第6弾。
最近はポップな面ばかりが目立ってどうにも物足りないと思える事の多い Skream さんなんですが、今作はかなり硬質に攻めていて素晴らしい。
震えるベースラインに呼応するかのようなラップを Trim が聴かせる “Tweedle Dee, Tweedle Dumb!” 、地を這うようなベースと音響で深い音世界を作り出している “Abstruse” 、最後を軽やかなリズムと憂いをもったメロディの対比で締める “FNKONOMIKA” など聴き所が多いのだけれど、中でも扇情的なシンセと女性ヴォーカルなどの上モノやリズムの抜き差しで8分近い曲を盛り上げる “Indistinct” はある意味ミニマル・テクノのようでもあり、今まで聴いた彼の曲の中では一番好き。
作品単位での充実度に関しても、彼の作品の中でも上位に入るんじゃないかしら。