https://twitter.com/HingeFinger
Joy Orbison のレーベル Hinge Finger の2枚目は、何気に単独作としては久しぶりな Joy Orbison 自身のシングル。
Joy Orbison っていうと自身の名を知らしめた2009年の『Hyph Mngo』(過去記事)の時点で、テクノ感の強いダブステップを作る人ではありましたが、今作は完全に四つ打ちのハウス。
振動するようなベースラインはさすがベース・シーン出身という感じだけど、淡い音色が徐々に広がっていくようなシンセや Source Direct のインタビューから引用されているというヴォイス・サンプルの流麗さは、タメのあるダブステップとは明らかに一線を画していて、それでいて後半の鼓舞するようなピアノ含め、全ての要素が溶け合うように調和した実に美しい曲。
私が聴いたことのあるこの人の曲の中では一番好き。
一方の Shed の Head High 名義でのリミックスは、狂ったように鳴らされるドラムのブレイクビーツと、原曲のベースラインとピアノによって縦に横にと振らされるすごいリミックスで、非常にアッパーでありながらも単純なクラブ・トラックにはなっていない流石の出来。
素晴らしいシングルです。