フィジカル・リリースとしては2年ぶりとなる氷室さんのシングル。
一時期ラップ取り入れたりやたらデジタルな音作りにしたりと、ミクスチャーへ接近していた氷室さんなんですが、今作は前面に出たギターが気持ちよくうなるロッケンロール。ここら辺自分の好きなことをのびのびやっているようで好感持てるし、歌謡曲的な甘さが控えめなのも、単なる過去の焼き直しになっていなくて良い。
ただ本来主役であるはずの氷室京介の声があまり出ていなくて、曲の勢いに負けてしまっているのが非常に残念。まぁ元々声量で勝負するタイプの歌手ではないとはいえ、この人だったらもっとかっこよく出来たと思うんだけどねぇ。ただ結果、いつの間にかこんなにすごいことになってたの、って感じの巻き舌唱法のおかげで、この手の曲にしては珍しくねっとり感が印象的という、ある意味個性的な曲にはなってる。
2曲目は彼の新ユニット GOSPELS OF JUDAS のもので、彼のファルセット使った歌と妖艶な雰囲気が印象的なハード・ロック。まだ1曲なのでなんともいえないけど、ある程度ソロ名義との差別化は図れてるかなと(曲は可もなく不可もなく)。