イギリスのプロデューサー Production Unit こと Dave Donnelly さんが2012年に出したミニ・アルバム。
発売レーベル名である「Broken20」の後に連番をふっただけの曲名が、いかにも無機質な印象を与えるが、実際曲の方もテクノを基調とはしているものの、展開を伴わない淡々としたものが多い。
しかしポツポツと鳴るキックの上で鋭角的な電子音がどんどん変調していく “Broken20.1” はアシッド・テクノの変種のようだし(っていうかずっと鳴ってるスネア含めて Plastikman を思わせる)、ゆったりとしたビートの上で鉄琴を思わせる電子音とストリングスが美しくなる “Broken20.4” 、偏執狂的に鳴るパーカッションとベースが奇妙なグルーヴを作り出す “Broken20.5” など面白い曲が多い。
また彼らしい歪んだ音像の荒々しいテクノにした Perc や、原曲の面影が見当たらない重々しいドローンに作り変えた Paul Purgas (Emptyset の人なんだね)などリミックスも良く、充実した内容の作品だ。
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