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2014年に聴いた盤を雑に紹介していく2。
TETRAD THE GANG OF FOUR のメンバーでもある B.D. が2013年12月に発表した、通算3枚目、メジャーからは初となるアルバム。
B.D. ってこのアルバム聴くまで自分にはあまり馴染みがないラッパーだったんだけど、一度だけ見た事のある TETRAD THE GANG OF FOUR のライブでは、奔放すぎる変態おじさん(NIPPS)を縁の下で支える堅実派、という印象だったんだけど、今作も古き良き日本のヒップホップを継承しながらも、非常にバランスのとれたアルバムになっている。
ゆったりとした “Hajimari” から始まり、煙たいトラックの上で Nipps を招いた “Launch Sequence” や、トラックで使われているギターと相まって力強いラップを聴かせる “Kanzentyouaku” 、タイトルに対して直接的な言葉が並ぶ “Sensou” など、様々なタイプの曲が並ぶものの、そのどれもがレベルが高い。
ただその分音楽的な個性というのが分かりにくくはなっているんだけど、どの曲もきちんと B.D. のラップが軸になっているので、散漫な印象はない。
地味ながら良作。