ミニマルといえばこの人を忘れてはならない、という感じの Sleeparchive こと Roger Semsroth さんのシングル。
レーベルとしての Sleeparchive は昨年までリリースがしばらく止まっていたものの、アーティストとしての Sleeparchive は緩やかながらもリリースは続いていたんですが、そのどれもが以前の彼のスタイルの縮小再生産のように思えて積極的に聴く気にならなかったんだけど、今作はかなり良い。
とはいっても今作が何か新しい事をやっているのかというとそんな事はなく、荒々しいリズムで押し通すいつもの Sleeparchive なんですが、私が好きな5番~7番の頃を思わせる勢いがあり、それだけで嬉しくなってしまう。
中でもキックの低音と連打されるドラムが鼓膜を揺らす “And in His Eyes I Saw Death” と、地鳴りのようなベースとキックが強烈な “The Maid in the Kitchen” は白眉。
Sleeparchive も気がつけば10年選手ですが、これからもまだ楽しませてくれそうです。