Dafluke といえば、2005年に出した、彼にとって初のヴィニール・リリース(この前にデジタルで1作出してる)である『Glances And Stares』が非常に印象に残っているプロデューサでありまして、その Akufen というよりは、むしろ Smith N Hack を引き合いに出したくなるような、つんのめり感のあるサンプリングと、それでも軽妙さを失わないトラックの素晴らしさに、自分の記憶に深く刻み込まれた名前なんでありますが、そこから何の音沙汰もないまま、1年半以上の間を置いて、自身のレーベルから出されたのが本作。
大別していえば、これも前作同様カット・アップ・ファンクという事になるんだけど、リズムがあまりミニマルでは聴かれないような音作りがなされていて、その水っぽい音はむしろディスコ/ニューウェーブに近い感じ。しかし軽妙さは相変わらずで、切り刻まれた女声サンプルとの絡みは実にファンキーで、相変わらず変な音作る人です。
リズムを硬いものに差し替えて、サンバっぽいブラスを加えた [a]pendics.shuffle によるリミックスも非常に楽しいものになっていて、まぁその分B面の2曲が若干地味な印象は否めないものの、それでも Dafluke の独自性が感じられる素晴らしいシングルではないかと。