Fantastic Plastic Machine のミックス・シリーズである「Sound Concierge」の第10弾になる本作は、副題にあるとおり日本語詞の曲ばかり集めたもの。
そんな和モノオンリーのミックスなんて、一体何年前のコンセプトだよ、っていうのか正直なところなんだけど、未だに日本語詞の曲は現場で市民権を得られていないということなんでしょうね。
でも、こういうコンセプトなのであれば、やはりオフィシャル・リリースだとキツイのではないかというのが第一印象で、やはりクリアランスに苦労したのか、わりと定番曲か微妙に古い曲ばかりなのよね。今更 “東京は夜の七時” とかいらんでしょ。
それに日本語詞の曲にフロアでの市民権を与えたいというのなら、むしろ海外の曲とミックスするべきであって、こんなのは洋楽コンプレックスの現われとしか思えない。
さらにいえば、基本的にインストであるハウスでそんな状況になるとは考えにくいけど、このような日本語詞の曲を推し進める動きが加速して、現在の所謂「日本語ラップ」のように、日本のしか聴かないような餓鬼ばかりになったら、私はそっちの方がよっぽど嫌だけどね。
なんか飛躍しすぎなな文句ばかりずらずらと並べてしまいましたが、単純にミックスCDとしては、後半のハウス的な盛り上がりが良くて、なかなか悪くないミックスだとは思います。