一時期は自身の運営する四つのレーベルを活発に動かしていた Jay Haze なんですが、新作『LOVE AND BEYOND』の制作にでもかかりっきりになっていたのか、どのレーベルもそれほど動きがないというのが現状ですが、閉鎖されてしまった textone に次いで動きがないのが Future Dub で、2006年に唐突に出た Lump のアルバム以来のリリーとなるのが本作(正確には間に Lump のリミックス盤がるんだけど)。
そもそも Jay Haze の運営するレーベルの中でも、その名の通りダブを掘り下げるのがこの Future Dub なわけですが、ならば最近のダブ・ステップを無視など出来るわけもなく、今作は当然のようにダブ・ステップ。しかもこの Sub Version というユニットは、 Jay Haze と Michal Ho の二人によるもので、その本気度も伝わってこようというもの。
しかし本作がストレートなダブ・ステップかというとそんなこともなく、ドラムの輪郭がよりはっきりとしたこの音は、むしろグライムに近い感じもするんだけど、そのビートが強く、踊るんだったらこういう音の方が個人的には体が動く。まぁ『Box of Dub』に収録された2曲を超えるインパクトの曲がないのが、難といえば難だけど、それでも全体のクオリティは高い。
Jay haze のことなんで、このユニットも気まぐれな可能性が高いんだけど、これは定期的に音出してほしいユニットです。