なんとなく思いつきで wagon repair の特集を始めたのが去年の9月。そのときはこんなに時間がかかるなどとは思いませんでしたが、いやぁ~、やっと到達しました Cobblestone Jazz のアルバム。話題になったの昨年末なんで、時期を逸しているにも程があるんですが、まぁそんなのはいつもの事なんでいいです。っつうわけで。
Cobblestone Jazz というのは Mathew Jonson 、 Danuel Tate 、 Tyger Dhula の3人によるユニット。 IT IS WHAT IT IS からリリースしていた初期は、それほど注目を集める存在ではなかったものの、 “Dump Truck” 、 “India In Me” の2曲のヒットで俄然存在感を増し、絶好のタイミングで発表されたのがこのファースト・アルバム。
このアルバムに関しては、非常に高い評価がなされいているようだし、私も2007年を代表する作品だという事に異論はないんだけど、かといって個人的には大絶賛する気にはなれない作品でもあります。
先行シングルであった『Lime In Da Coconut』がそうであったように、このアルバムでもほぼジャジーなテック・ミニマルで統一されていて、それはそれで高いクオリティを持った申し分ないモノ。しかし、例えば “dmt” での緊張感の高いミニマルであったり、 “INDIA IN ME” や “DUMP TRUCK” でのサイケデリア、さらに IT IS WHAT IT IS からのシングルでみせていた自由度の高さであったり、このユニットにはもっと様々な可能性があったはずなのに、このアルバムはあまりにも一つの色でまとめすぎな気がしてならない。
そういった意味では、このアナログ盤ではなく、CDのみに付いているライブ盤の方がはるかに面白い。さすがにライブだけあって、彼らのプレイヤー的側面がよく出ていて、楽曲が非常に自由度の高いものになっているし、それでいてダンス・グルーヴも損なわれていなくて素晴らしい。
アルバム本編だけでも十二分に傑作なのは間違いないんだけど、私みたいに以前から聴いている者はそれ以上を望んでしまうわけで、本編をより発展させたライブと、本編とは違った面をみせる “INDIA IN ME” と “DUMP TRUCK” をボーナス・ディスクに収録したのは良いアイデアだと思う。
おっ、やっとこのアルバムまでたどり着きましたね!
本作を聴いた時の何となくもやもやした感じは、今回shooterさんがほぼ代弁と言うか言語化してくれていて、スッキリしました。
僕が今でも聴くのって、CD2ばかりだもんなぁ。
僕も聴くのはCD2のみですね…。
CD1がダメって感じじゃなくて、CD2が
良すぎて1がそれほどに思わないという。
しかしライブで〜って簡単にいっても他に
同じような人たちを思いつかないんですが、
いますかね。
>びびんばさん
はい、ようやくたどり着きました。
でも wagon repair はもう40番まで出てるんで、まだまだなんですけどね。
>りょうへいさん
ホント、本編の方もよく出来てるんですけどね。ライヴの方と比べるとどうしてもね。
あといわれてみると、確かに彼らと似たような人たちって思い浮かばないですね。でもミニマルに有機的な要素を持ち込んでいる人たちは増えてきてるとは思いますが。