フランスのアーティスト、 Sébastien Tellier の多分3枚目のアルバム。
なんでも今作は Daft Punk の Guy-Manuel がプロデュースをしているそうなんだけど、ディスコっぽいとかエレクトロっぽいとかもなく、トロトロにとろけそうなエレ・ポップ。
今作のコンセプトとして、70年代だか80年代だかのピンク映画のサントラ、というのがあったそうなんだけど、終始ゆったりとしたエレクトロニクスと、嘗め回すような Sébastien Tellier のヴォーカルは、確かにエロティック。しかしファンクみたいな動物性が希薄で、その軽さが目立つサウンドは、すごく AOR っぽくもある。
まぁなんだかんだいって、聴いていて気持ち良いのは間違いないんだけど、音からコンセプトから妙に90年代っぽいのが気になるといえば気になるところでしょうか。