他の一発屋的なトラックとは段違いの完成度で人気を得ている、未だに誰がやってるのか謎のプロジェクト We Can Do it! の4枚目。
今までのネタが比較的有名な、しかも前作の3番は Blondie の “Call Me” とかなりの大ネタ使いだったこともあって、今回もどんなネタでくるのかと思ったら、今作はずいぶん地味ですね。
パーカッションを多用したトライバルなビート、という点では今までの作品と変わらないんだけど、軸となっているのがミニマル・ダブっぽいゆったりとしたベース・ラインのせいか、特徴的だった性急感がほとんど感じられない。
しかしそれでも完成度の高さは相変わらずで、ビートと共にうっすらとダブ的な音響が施された上モノ、サンプリングされたオリエンタルな歌声との相性は抜群で、この辺りにセンスの良さが伺える。