今年のダブ・ステップを代表する傑作との評価を得た『DIARY OF AN AFRO WARRIOR』(過去記事)から、CDのみに収録されていた3曲と、新曲を2曲収録したダブル・パック。
既発の3曲に関しては、アルバムで散々聴いたので特に書くこともないんですが、新曲の方はなかなか面白い。
いや、面白いと書くと少し御幣があるのかもしれなくて、お得意のブリブリとしたベースの “Bengas Off His Head” も、蠢くようなベースラインと女声サンプルがキャッチーな “Better” も、それほど良いとも思わないんだけど(嫌いでもないけど。やっぱり私この人と合わないみたい)、面白いと思うのは、両曲ともすごいアシッドっぽいんだよね。そういえばアゲ系のダブ・ステップに多いブリブリしたベースの音って、あれ自体アシッドっぽいですもんね。
そう思えてくると、今まで気にしてこなかったエレクトロのアシッドな面というのも少し分かってきて、「今時代はアシッド」みたいな文章見ても、「ふ~ん」ぐらいにしか思っていなかったのが、きちんと自分の中に実感として入ってきて(今さらなんだろうけど)、なるほどなぁという感じです。
まぁ私がアシッド好きか、というと、またそれは全然違う話なんですけどね。