Ali 、 JUN 、 MAYU の3人組ユニット、 80kidz 主催のレーベル Kidz Rec. の初コンピ。
個人的に昔からエレクトロってそれほど好きな音ではないので、 80kidz も名前を知ってるくらいだったんだけど、このコンピには ecrits の lapin さんが、個人名義とユニット名義で計2曲提供してるっつうんで、これは買わねばと買ったブツ。
最近の日本のダンス・ミュージックってそれほど数を聴いていないんだけど、その中でも聴いてるのをあえて挙げれば、所謂 Rawlife 周辺の人が多いのですが、この作品を聴いて思ったのは、それらの作品とすごく印象が似てるんですね。つまりは、良い意味でみんなあっけらかんとポップ。今やロックにしてもヒップ・ホップにしても、そしてダンス・ミュージックにしても変なアンダーグラウンド志向がどんどん薄れていってるのは感じるけど、こういうの聴くとそれを改めて実感します。
まぁそれが作品の質と結びついているかというと、コンピの常でそこは玉石混同なんだけど、そんな中にあって、 Lapin さんの “Turn Into The Light” の華やかさと、 Scottish Fold の “Radio Symphony” の切なさは突出してますね。他にはフランス語っぽいムニョムニョしたラップが妙に耳に残る KinKieS (これも lapin さんのユニットですね)、一個一個のアイデアはシンプルながらそれを上手く組み立ててる ngtK. 、オリエンタルな旋律が美しい Dominika 辺りが良かったかしら。
あとエレクトロと一口にいっても、実際には色々なスタイルの曲が収められているのも良かったですね。こういうところはミニマルやダブ・ステップにも見習ってほしい気がするけど、まぁもともとポップとは相容れにくい音だからしょうがねぇのかなぁ。
因みに明日(日付的には今日)リリース・パーティーがあるそうなので、気になった方は是非(私は体調不良で行けませんけど)。