1、2、3月に発表した配信限定曲に未発表の “So Sexy” を足した4曲入りシングル。
Kreva って剥き出しのビートの上でラップしていたソロ・デビュー時に比べると、どんどんメロディアスな方向にいっておりますが、今作は4曲ともメロディアス路線。しかしキックのときの情緒的なものとも違い、それでいて4曲とも表情の違うポップさを持っていて、そこは素直にすごいとは思うんだけど、どの曲も器用貧乏というか、イマイチパンチが足りなくて、ゆえに全体としてとても印象が薄い。トラックがどれも無難な出来なのも、物足りなさに拍車をかけている気がします。
思えば Kreva ってデビュー時のインタビューで「”アンバランス” のメロディを書いたのは誰か、世間に知らしめたかった」みたいな事言っていた人なので、メロディ重視の路線というのは至極当然なのかもしれないけれど、現在のラッパーの中で唯一商業的に成功しているといっても過言ではない人なんだから、そろそろ次の一手を見せてほしい。