RIP SLYME のメジャーからは7枚目となるアルバム。最近の彼らの話題というとテリヤキ・ビーフとスポンジ・ボブくらいしか記憶に無く随分ご無沙汰感があるのですが、前作から1年半ぶりなんだそうで。
RIP SLYME のどこに魅力を感じるかというのは、もちろん人それぞれ色々あるんでしょうが、私にとって RIP SLYME といえばまずトラックありきなんだけど、今作はそのトラックが決定的につまらない。
インタビューとか読んでないのでそれがどこまで意識的なものなのかは分からないけれど、『MASTERPIECE』(過去記事)を超えるのではないかというくらい生音が取り込まれていて、それがどれも恐ろしくありきたり。『JOURNEY』というタイトル通り、南国風のものを中心に色々なスタイルの曲を揃えていて彩はそれなりにあるものの、ほとんどがどこかで聴いたことのあるようなトラック(演奏)ばかりで、これが遊びとひらめきに満ちていた RIP SLYME の曲なのかと思うと悲しくなるほど。
そして以前はトラックの上で心地良い「音」として機能していた4人のラップも、退屈なトラックの上ではただ平板なだけで、印象に残るのは1曲客演しているトータス松本の歌声ばかり。
前作の『FUNFAIR』(過去記事)が久しぶりの快作だっただけに期待していたんだけど、残念無念・・・・。