以前に書いたようにどうもここ数作の、古谷君のメランコリーって好きになれないんだけど、ここでもそれは続行中。
そういった印象を抱かせるのは彼の心情によるところが大きいんだけど、それとは別に音楽性の問題もあると思うんですよね。
以前より彼らはブレイクビーツ~ドラムン・ベースに深い傾倒を示していたけれども、それはあくまでロック的なタテのりな使い方だったんですよね。それが前作でダブを取り入れたことにより(どちらが先なのかは分からないけれど)ヨコゆれに変化していていました。分かりやすく言うと参照点がアタリからADFになったといいますか。
まぁ、そん変化自体はしようがないとしても、それによって以前の彼らが持っていた勢いというものが色んな意味で減少してしまった気がするんですよね。
この新作では今までのロック、パンク、ヒップ・ホップ、ダブという音楽性に加えて、何故か新機軸としてラテンの要素が大幅に加えられていて、なかなか類を見ない珍妙な音楽に仕上がっていて、でもそれに相反する完成度も持ち合わせていて、まぁ面白いっちゃぁ面白いんだけど、でも私にはやっぱりしっくりこない。
だって「木枯らしがくれた flow」だよ?それよりは青臭く「共闘共闘」言ってる古谷君のほうが私は好きだなぁ。
Tracklist
『Rio de Emocion』(VICL-61724)
1.Intro
2.Los Lobos
3.Resound
4.Palms Rock
5.Scarlet Needle
6.夕凪 Union
7.The Narrow Way
8.Cloverleaf
9.Illogical
10.Round Up
11.Loca Burnin’
12.Crush the window
13.朝凪 Revival
14.See you ina Flash