2562 こと Dave Huismans さんが今年の3月に出したシングルで、この名義では今のところ最新作。
ジャケットの感じからして今までの 2562 とは違う雰囲気の本作ですが、なんでもフィールドレコーディングした素材を使っているんだそうで、音の方もかなりの変化したものになっている。
2曲目の “DESERT LAMENT” こそ彼らしいタメの効いたダブステップながら、動物の鳴き声などが使われ、いつもの洗練とは逆の野性味のある音になっているし、1曲目の
“SOLITARY SHEEPBELL” はノンビートの音響作品。また3曲目の “JERASH HEKWERKEN” は、パーカッションというよりは太鼓と呼びたくなるようなドラムが前面に出された変則的なハウスだし、 “NOCTURNAL DRUMMERS” は呪術的な怪しい雰囲気を醸し出すパーカッションと徐々に増すベース、そして上モノのエフェクトでどんどんはめていくサイケデリックな曲だったりと、今までの 2562 にはなかったような曲ばかりが並んでいる。
なので今作には今までの 2562 の曲にあったような流麗なフォルムというものはないのだが、代わりに今までなかったような力強さに満ちていて、これはこれで非常に魅力的だし、今後の作品にどういった影響を及ぼすのかも興味深い。