旬が大事なアイドルの、しかもセカンド・アルバムが出てからもけっこう時間経ってる今頃、昨年のアルバムについて書いてどうするの、って感じなんで毎度の事ながら端折らせてもらうんですが。
つうことで、2011年に AKB48 が出したオリジナルとしては初となるアルバム。
この人たちって2010年に爆発的に売れて以降、多少の売り上げの浮き沈みや様々な話題があったものの、大きく見れば基本的には現状維持というか、すごく高いレベルでの停滞期がずっと続いてると思うんですよね(特に音楽的には)。
そんな中発表された今作は、彼女たちを鼓舞するような “少女たちよ” ではじまり、タイトルまんまの卒業ソングの “ここにいたこと” で終わる構成になっている。それはよく書けば物語性あふれる、という事になるんだけど、本音で書けば色々なものがこの作品の中で物語が完結しすぎていて、ファースト・アルバムなのに彼女たちのこの先が全く見えない、つまりは今後の期待感というものが湧かなくて、そこに寂しさと退屈さを感じてしまう。
曲単位でいえば、シングルを好きな人なら十分楽しめる出来になっているし、力抜いた曲調の “風の行方” と “人魚のバカンス” みたいな曲が意外によかったりと、けっこう好きなだけにもったいない。
- 【特典生写真無し】ここにいたこと(通常盤)
- AKB48
- King Records =music= 2011-06-08
- 曲名リスト
-
- 少女たちよ
- Overtake(Team A)
- 僕にできること(Team K)
- 恋愛サーカス(Team B)
- 風の行方(倉持明日香、指原莉乃、高橋みなみ、大島優子、峯岸みなみ、柏木由紀)
- わがままコレクション(多田愛佳、前田亜美、小森美果、佐藤すみれ、渡辺麻友、松井珠理奈)
- 人魚のバカンス(高城亜樹、仁藤萌乃、横山由依、河西智美、北原里英、佐藤亜美菜、増田有華)
- 君と僕の関係(前田敦子、板野友美)
- イイカゲンのススメ(片山陽加、小嶋陽菜、篠田麻里子、秋元才加、宮澤佐江、松井玲奈)
- High school days(Team 研究生)
- チームB推し(Team B)
- チャンスの順番
- Beginner
- ポニーテールとシュシュ
- ヘビーローテーション
- ここにいたこと(AKB48+SKE48+SDN48+NMB48)
by G-Tools , 2012/11/18