依然としてリリース・ペースの落ちない田中フミヤの別名義、 KARAFUTO の前作から6年ぶりとなるミックスCD。
その前作『DJ MIX 1/2』は、エレクトロニカが様々な方面へ波及していく様を捉えた素晴らしい作品だったけど、今作では殆ど本人名義のときと差がないようなミニマルが選ばれています。彼は INDIVIDUAL ORCHESTRA 名義のアルバム(過去記事)のアルバムでも四つ打ちに接近していたように、最近では名義ごとの違いをそれほど明確にはしていないようだけれど、それでもここの収められているDJは本人名義とは違うものだと思います。
本人名義のときはミニマルな漆黒のビートを紡いでいくという印象があるけれど、ここでのプレイはもっと色彩感に富んだものであり、一番違うのはグルーヴがテクノではなく明らかにハウス的なものなんですよね。そして彼にしては珍しく(最近はどうなんだかよく知らないんだけど)1曲を長めにかけるロング・ミックスで、しかし何の違和感もなくグルーヴが紡がれていくのがとても気持ちいい。
田中フミヤはこれ以降も毎月のように何かしらのリリースがある予定なんだけど、その中でも早く本人名義のミックスCD(DVD?)と聴き比べてみたいところです。
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『Shift to the other time – KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006』(dc002CD)
01. Ricardo Villalobos / Erso
02. Heartz4 / Some Do Fine
03. DJ Freestyle / Invalid Page Fault
04. Gray Martin / City At Night
05. Lil’ Mark / Say You’ll (Vernon And Dacosta Remix)
06. Justin Martin And Sammy D / If You Don’t Know A Girl So Good 07. Gary Martin / All Night Long Girlfriend
08. Digitaline / Belladone
09. Tharau & Decaine / Jaw Dropping
10. Serafin / Starship Discotheque
11. 2 Dollar Egg / Naxos (Audion’s Put Salt In My Wound Mix)
12. Luna City Express / City Slickers
13. Sweet ‘n Candy / Morgen War Sonntag
14. John Spring / Strange
15. Quenum / Update
16. Phage And Daniel Dreier / Salt And Vinegar
17. Robag Wruhme / Wortkabular (Luciano Remix)
18. Wighnomy Brothers / Pele Bloss
そうなんですよね、Karafutoはハウスのグルーヴ。そこが本人名義と違う点。
と言っても「DJ MIX 1/2」はエレクトロニカ系のMIXだったし、いまいち掴み所がないですね。
このまま彼はクリック~ミニマル路線を追求して行くのでしょうか。彼の行く先が気になります
当分はミニマル路線が続くんじゃないですかねぇ。
でも彼はよく「かかるべきレコード」っていってるから、フロアがハード・ミニマルを熱望すればかけてくれたりして。
まぁそんな単純な話じゃないですね。
PING:
TITLE: Shift to the other time – KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006 (Disques Corde:dc002CD)
BLOG NAME: Tokyo Experiment
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日本全国の硬派なテクノファンお待ちかね、誰が呼んだか日本が誇るテクノ番長・田中フミヤの最新のMIXCDが届けられました。今作は2006年1月28日代官山UnitでのKarafuto名義でのDJプレイから、一部をCD化した物であります。2002年にリリースされた本人名義のMIXCD「DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]」(過去レビュー)からは4年ぶりとなっていますが、正直な所名義も時代も違うのに大きな差は感じられませんね。選曲もクリックハウスとミニマルを足して2で割った様な感じなのが多く、Karafutoと田中フミヤは何が違うのでしょうか。敢えてそれを述べるのであれば、田中フミヤはテクノ、Karafutoはハウス、それぞれのグルーヴがあるのかなと。また本人名義に比べればずいぶんと肩の力が抜けているというか、リラックスした雰囲気は感じられますね。でも殆ど似たようなジャンルの曲を使っているはずなのに、田中フミヤとKarafutoでは異なるプレイを生み出せるのはやっぱり凄いのかなー。昔のJeff Millsの影響下にあった頃のバリバリなハードミニマルテクノをやっていた彼からは、想像も出来ない柔軟でしなやかなプレイでDJとしての成長が感じられますね。浮遊感とは異なるかもしれないけれど、ふらふらと空間を漂う様な浮いたプレイが脳をくらくらさせます。何度も聴けばきっと分かるよ、味があるとはこの事だ。
個人的な要望としては、以前の様なハードミニマルMIXCDも出して欲しい。またかつては「Amazon」や「Changes Of Life」をプレイしていたんだよね?気になるな~
試聴
Check "Fumiya Tanaka"
Tracklistは続きで。
PING:
TITLE: Karafuto – Shift to the other time – KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006 (disques corde/2006)
BLOG NAME: acid over the rainbow
先週の土曜日、友達夫婦と鴨川の納涼床に行って来ました。が、雨のせいで、床での食事は出来ず。来年リヴェンジしちゃる! あ、料理もお酒もおいしかったですよ。特にたらこもち。
そんな先週の土曜日、田中フミヤのカラ??