なんだか気がつけば同じ musik krause 出身の Someone Else に完全に水をあけられた印象の metaboman なんですが、最新作となるこの even tuell とのスプリット盤はなかなかユニーク。
序盤の淡々と鳴るパーカッシブなビートが、地味ながらもまずかっこいいんだけど、中盤に何故だか分からないんだけど琴のサンプリングが乗ってくるんですよね。そこからさらにピアノとサックスが絡んできて、雰囲気としては以前の Villalobos あたりに近いんだけど、こちらの方がビートと上ものがイマイチ交わってない感じ。でも私的にはその異物感が逆に面白かったです。だからその分演奏がジャズっぽい感じで収束しちゃうのが勿体無いかな。
あと even tuell という人は始めて聞く名前なんだけど、何気に Lowtec (過去記事)のアルバムに参加してた人なんですね。
こちらの方は終始淡々としたミニマル・トラックで、聴き手に対してにこりともしやがらないんだけど、その音の強度と深さはなかなかのもの。
今度は名前ちゃんと覚えておこう。
A1. even tuell/control a zoid
A2. even tuell/tube dive
B1. metaboman/go go go