ヒップ・ホップをバンドの生演奏で聴かせるという画期的な方法論でデビューした The Roots もこれで6作目なんだそうで。っていうか実は聴くの初めてなんだけどね。最高傑作という触れ込みにつられて買ってみました。
なんか雑誌の記事などを読むと、相当メッセージ色の濃い内容のようで、それはジャケットの不穏さからもうかがい知れます。しかし全体の雰囲気としては、確かに暗いながらもこちらに緊張感を強いるようなものではなく、どこかメロウとさえいえるほどの優しさが感じられて、それがひたすら心地よい。そしてそんな暗さと穏やかさが入り混じる中、要所要所に置かれたアップ・テンポの曲が全体を占めていて実にカッコいい。サウンドの方も子供じみた派手さなどは皆無の非常に過不足ないもので、特に ?uestlove のタイトなドラムは特筆物。
そしてラストの J Dilla に捧げられたという “Can’t Stop This” の味わい深い美しさで幕を閉じるのも素晴らしい。傑作。
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01. Dilltastic Vol Won(derful)
02. False Media
03. Game Theory
04. Don’t Feel Right
05. In the Music
06. Take It There
07. Baby
08. Here I Come
09. Long Time
10. Livin’ in a New World
11. Clock with No Hands
12. Atonement
13. Can’t Stop This