crackhaus というユニットはどうも知名度のせいか deadbeat が中心になってると思われがちだけど、彼と Stephen Beaupre のソロ曲を収録した『it’s a crackhaus thing』を聴けば、実は Stephen Beaupre の色の方が強いということが分かります。そしてこの Stephen Beaupre の初となるソロ・アルバムは crackhaus の音楽的要素をさらに進めたものなのではないでしょうか。
とにかく今作も彼のサンプリング・センスが冴えていて、カントリー辺りから持ってきたであろう軽快な上ものが実に楽しい。しかもそこにパーカッションやメロディーなどを幾重にも重ねながらも、まったく雑然とした印象を与えない。そして今作はダブの要素も比較的強く、特にどっしりとしたリズムはカットアップ・ファンクに多いおちゃらけたイメージを見事に回避している。
以前紹介した soulphiction の『state of euphoria』(過去記事)と並んで音楽的に優れたと感じさせるアルバムではないかと。
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01. Dark Water
02. My Old Lady Silhouette
03. Shy Moon
04. Gato
05. Filles
06. Plump City
07. Sacrelicious
08. Keep Your Hands Off
09. Alcahuaz
10. Even the Nameless