Fantastic Plastic Machine の10周年を記念した2枚組ベスト盤である本作なわけですが、このアルバムを聴いて思ったんだけど、一体いつから Fantastic Plastic Machine ってこんなハウスど真ん中なアーティストになったんですかね。
一応 Fantastic Plastic Machine はデビューの時から聴いていて、そのデビューEPである『L’aventure Fantastique』はモロに小西康陽フォロアーという印象で、その後アルバム『Fantastic Plastic Machine』が、当時砂原良徳のユルユルなシングル群をリリースしていた bungalow records からライセンスされた事も手伝って、わりとラウンジ系みたいな感じでくくられる事が多かったように記憶しています。その後の変換というのは詳しく追っていたわけではないのでよく分からないけど、多分転換作になったのって『beautiful』辺りですよね。あのアルバムは比較的よく聴いたし、次の『too』も好きなアルバムです(『imaginations』は聴いてない)。
しかしこうも「私ハウスやってます」みたいな曲ばかり集められると、正直退屈。特に昼と夜に分けられたといううちの昼に当たる1枚目にその傾向が強くて、後半のボサノバとかかなりツライ。2枚目になると比較的ビートの立った曲が多く、かつある程度ヴァラエティに富んでいるし、各盤とも1曲づつ取り出せば曲自体はいいものが多いと思うんだけど、このアルバムはあまりにも同じ色で盤を統一しすぎ。だったらミックスとかした方がずっと良かったと思うんだけど。
disc1
- Why Not? feat. Ryohei Yamamoto
- City Lights feat. Seth Timbs (Fluid Ounces)
- Never Ever (Extra Vocal Mix) feat. Maki Takamiya
- Paparuwa
- One Minute of Love
- Different Colors
- Fanfare feat. TAHITI 80
- You
- Don’t You Know? feat. CLAZZIQUAI PROJECT
- Whistle Song
- Tell Me (Bossa Version)
- I’m Still A Simple Man (Performed by Hirth Martinez)
- God Save the Mona Lisa (Performed by Roberto Menescal & Carlos Lyra)
- すべてをゆらして(On A Chair) feat. Kahimi Karie
- Why Not? (Tomita Lab. Remix)
- Strings in Heaven
disc2
- Beautiful Days feat. Yoshie Nakano (EGO-WRAPPIN’) & Heaven L. Clayborne
- Reaching for the Stars feat. INCOGNITO
- Tell Me feat. Benjamin Diamond
- Spectacular feat. VERBAL (m-flo)
- Dance Dance Dance Dance feat. SU (RIP SLYME)
- Paragon
- A World without Love feat. BONNIE PINK
- Days And Days feat. Coralie Clement
- Todos Os Desejos ~欲望のすべて~ feat. Clara Moreno
- Love Is Psychedelic (Full Spoken Mix) Remixed by Bob Sinclar
- Euphoria (Mondo Grosso Re-mix Radio Edit)
- Reaching for the Stars (Masters At Work Remix Radio Edit)
- Never Ever (Performed by PE’Z)
- Submission
LUXURY ってアルバムを唯一持っているんですけども、もう9年前の作品みたいですけど今聴くと「あ~この人才能あったんだな~」って思っちゃいますね。
この人段々若くなっている様な気がしますね(笑
有名になってくると「知らないかもしれないけどこんなのどうですか?」みたいな作り方から
聴くのが自分のファンを前提として「こんなの好きでしょ君たち!」みたいな作り方になっている気がしますね。
長いキャリアを経ていく上で立ち位置みたいなのが変わってきているのだろうけどあくまで音を追求していってもらいたいですね。
確かに人気が出てくると、求められるものとの表現したいものとの折り合いつけるのが大変そうですよね。
でもこのベストに関しては、曲を選んだ人に問題があったように感じられて、それが残念に思えるのです。
あ~なるほど~
やっぱ選曲した人って言うのは本人じゃないんですかね?
だとしたら自分の作品がその結果良い評価を得られない事を知ったらFPMも不本意でしょうね。
私もこのCDはツタヤで借りただけなんで誰の選曲なのかは知らないんですけど、曲自体は悪くないのに、如何にもハウス然とした纏め方がされているところに私は退屈さを覚えてしまうのです。