東京のラッパー Flying96 の音源を中心とした 07ch RECORDS のショウケース的なミックステープ。
ミックスを担当しているのは CARREC という金沢の人で、私はほとんど聴いた事ないんだけど、けっこう注目のトラック・メイカー。そして Flying96 は以前フリーの EP を聴いた事があるんだけど、正直印象に残っていない(今作にも何曲か収録されてる)。
改めて聴いてみた Flying96 のラップは、語尾を強く吐き出す力強い語り口と抑揚の大きさが印象的で、2000年前半のアンダーグランド MC を思い起こさせる感じ。またベースよりもドラムを主体としたサンプリングによるトラックも、それは同様なんだけど、今作は多少靄がかった感じを漂わせながらも、基本的に明るい曲でまとめられているので聴きやすい。また巧みなスクラッチを交えながら、スパスパと曲が切り替わるのも子気味いい。
まぁショウケースとして考えると、参加曲の多い Flying96 が印象に残りやすいんだけど、彼の声が強い分、他に個性的な声のラッパーが参加しているのもメリハリが効いていてよかったです。