Mike Ink とこと Wolfgang Voigt が2012年に出したシングル。
2010年前後から活動を活発させてからの Wolfgang Voigt は実験的な側面が非常に目立つようになっており、中でもピアノを使ったものが多いですが、今作もそんな感じ。
ピアノの低音だけを切り取ったようなドローンと、オペラのものと思われるヴォイスサンプルで不安を煽ると同時に、うっすらと降り注ぐ陽光のように美しいシンセという二重構造のアンビエントな1曲目。これまた気味悪く引き伸ばされたヴォイスサンプルと不規則に鳴るピアノが妖しい2曲目と、どちらも悪くはないんだけど、正直何度も聴きたくなるような曲ではない。
それらに比べると3曲目は、上モノの感じは先の2曲と変わらなかったり、12分という長尺だったりはするものの、四つ打ちのキックが入っているので、これだけで大分聴きやすい。
ちなみに昨年の年間ベストには、今作を入れているところが結構あったのよね。それだけ評価が高かったという事なんだろうけど、ダーク・アンビエントとかモダン・クラシカルの流れなんだろうか・・・。