現在のテクノを代表するレーベルといって真っ先に名前が浮かぶといっても過言ではない KOMPAKT ですが、今までの KOMPAKT って時代のど真ん中にいるふりして、実は流行とは適度に距離をとっているという印象だったんだけど、最近では時代性を意識したようなリリースが続いていて、その中でも抜群の評価を得ている The Field こと Axel Willner の初アルバム。
今、テクノで時代性云々といえばその音楽性はトランシーなミニマル/エレクトロ・ハウスと大体相場は決まっているわけですが、この The Field もまぁそんな感じ。しかし彼の場合そういうトランシーな要素を上手くテック・ハウスのフォーマットに落とし込んでいて、実はそれほど KOMPAKT の本流から外れていないように思える。そして彼の作り出す幻想的なシンセの音色からは、いい意味で非常に聖的なものが感じられて、聖歌隊やゴスペルなんかに近い高揚感が味わえる。それに要所要所に配された曲が似ているので一本調子な印象を与えるけど、その他の曲を聴けば意外に幅広い音楽性が感じられるのが分かる(と思うのですがどうでしょう、びびんばさん)。中でも控えめながらも泣きのアコギのメロディが光る “A Paw In My Face” にはもう降参。個人的にはオーロラ見ながら聴いてみたいアルバムです(オーロラ見たことないけど)。
- From Here We Go Sublime
- The Field
- Kompakt Germany 2007-04-03
- 曲名リスト
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- Over the Ice
- Paw in My Face
- Good Things End
- Little Heart Beats So Fast
- Everday
- Silent
- Deal
- Sun & Ice
- Mobilia
- From Here We Go Sublime
by G-Tools , 2007/05/08
今更ですが、しばらくの間、blog自体は見れないのに
RSSリーダーだけどんどん更新していってたので
どうなってるのだろうとやきもきしてました。
このひとのトラックって、8拍で展開するコードが延々続くので、
どの曲もおんなじだなあ、という印象が強くなっちゃうんですが
でもそのゆらゆらした感じが気持ち良くて好きです。
オーロラ見ながら~というのはまさに納得!!
以前、arctic hospitalの紹介の時に書き込みさせていただいた大神です。
レビュー、いつも読ませていただいております。
さて、このアーティストはタワレコで試聴して即買いしましたが、雰囲気が例のarctic hospitalになんなく似てますね。
たしかに同じような曲が続くし、KOMPAKTらしいなあ、と思いますが、良いと思います。専門的なことはわかりませんが。
自宅ではヘッドホンしながら聴くことが多いのですが、これはもちろん大音量でこそ快感がありますね。しかも暗いところで。「オーロラ」って感覚もわかります!
>びびんばさん
いやいや、どうもご心配おかけしました。
もし今後同じような事がありましたらご一報お願いします。
>8拍で展開するコードが延々続くので
確かにそういう聴き方だと同じに聴こえちゃうのかな。
でも今後に期待したいところです。
>大神さん
私もヘッドホンで聴くことが多いのですが、大音量で聴くと本当に気持ちいいですよね。
因みに私も行き当たりばったりで毎回書いているので、専門的なことなんて分からないですよ(笑)。