最近の音楽的な動きで盛り上がっているものといえば「ニュー・レイヴ」だったり「フレンチタッチ」だったりすると思うのですが、どうもそこら辺にはついていけないので、そうするとやっぱりダブ・ステップかなぁ、という感じではあるのですが、そのダブ・ステップも何枚か聴いてみたけど、現状ではそれほど面白みを感じないというのが本音。しかしダブ・ステップに関してはドラムン・ベースやブレイク・コア、そしてミニマルなどとも交わって、これからまだまだ発展していきそうなので、以前注目すべき動きなのは確かなのですが。
んでこれはそこら辺物色してるときに見つけた1枚。
この Cdatakill こと Zak Roberts という人は以前はブレイク・コアやってたらしいんだけど、今作では一転してダブとインダストリアルを掛け合わせたようなへヴィなベース・ミュージック。地鳴りのようなベースとけたたましいノイズ、そしてオリエンタルなヴォイスサンプルが入り乱れる冒頭の “No Brakes” からまったくテンションが落ちることがなくて、特に小さな音では分からないほど低い音でうなるベース音がたまらない。
とりあえず何に近いかといわれれば、『Mezzanine』の頃の Massive Attack だと思うんだけど、こちらの方がはるかに凶暴で、トリップと現実を交互に叩きつけるようなスリルがある。
ジャケットも音の雰囲気に合っていて、総合的にひとつの作品として楽しめる。
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Tracklist
- No Brakes
- You Are Mine
- Yesterdays
- Mingi.
- Nefertiti Dub
- Interlude (Mating song of the 808)
- Two Hammers
- Hungry
- Raining Glass
- Tornado Sirens
- Arapahoe County Sunset