先日子供が通っている小学校の運動会を見たんですが、その中の一つに小学1年生による踊りがありまして、その音楽が Perfume の “未来のミュージアム” (関連記事)だったんですね。子供に人気のあるアイドルというと今は AKB と嵐が圧倒的に強いという印象なんですが(AKB の方が人気だろうけど)、そんな中にあって Perfume の音楽が使われたというのは、ドラえもんとのタイアップはそれなりに効果があったんだなぁ、という事を実感した出来事でした。
ただ、前回のタイアップが成功したからといって、今回も子供向け、なんてことはもちろんなく、 Perfume 18枚目となる今作は、いつもの彼女たちらしいダンス・ポップ。
親しみやすい音色のシンセと、ダンス・ミュージックとしては控えめな出音のリズム(グルーヴが無いって意味ではない)、そして Perfume にしては隙間のある音作りというのは、『⊿』辺りの時期の作風を思い起こさせるもので、新味というのは薄いんだけど(控えめにウォブルベースっぽい音が入っているのは、作者である中田ヤスタカの意地なんだろうか)、弾むようなメロディと、少し夢見がちな恋心を歌った歌詞がよく合っていて、なかなかの良曲。
ただ気になる部分もありまして、それは Perfume の歌唱。基本的に3人の事は歌唱力も表現力もある歌い手さんだとは思っているんだけど、この曲での彼女たちの歌はイマイチ声にハリが無かったり、音程がよたってる部分があったりと、どうも曲を自分たちのものに出来ていない感じがしてしまう。
まぁこれが痩せすぎなヴィジュアルを見たことによる先入観からきたものなら別にいいんだけど、ちょっと心配になってしまうシングルです。
カップリングの “Handy Man” は、アジアの民謡みたいな旋律(すげぇ適当に書いてる)が耳をひくわりには、総体としてはいつもの Perfume って感じのエレポップ。
- Magic of Love【シングル&DVD連動プレゼントキャンペーン応募券封入】 (通常盤)
- Perfume
- UNIVERSAL J 2013-05-22
- 曲名リスト
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- Magic of Love
- Handy Man
- Magic of Love -Original Instrumental-
- Handy Man -Original Instrumental-
by G-Tools , 2013/06/02