個人的には1枚目の『solokarriere』(過去記事)、『drum and bass』(過去記事)共に傑作だったと思うんだけど、世間では全くといっていいほど話題になっていない Andreas Heiszenberger さんの、これまた地味にリリースされた3枚目のアルバム。
この人って元々ポップ志向の強い人ではあるんだけど、今作ではその方向性がより明確に打ち出されていて、10曲で収録時間が50分にも満たないコンパクトさもその印象を強くする。楽曲としては基本的に前作同様ミニマル・ハウスながら、ほとんどの曲に美しいメロディ、ないしはヴォーカルが使われていて、おそらく普段この手の音楽を聴かない人でも聴きやすいのではないでしょうか。そして Andreas Heiszenberger の場合、そのメロディがあまり押し付けがましいものにならず、淡い質感のものが多いため、イマイチ地味なのは否めないんだけど、彼はメロディに加えリズムのパーターンが非常に多くて飽きさせない。
多分少し前の Kompakt とか好きな人には聴きやすいと思うのですが、どうでしょう。
- 曲名リスト
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- Ah
- Silent Hair
- Wildstyle
- We Call It Minimal
- How We Feel
- Praxis
- So Fast
- Tone
- Under Pressure
- *******. Dib
by G-Tools , 2007/06/17