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なんか世間での評価を見ていると、大体今作での安室奈美恵はいつになくハード、というのが多いようだけど、私の印象は全く逆で、このアルバムは久々にかなりポップなアルバムなのではないでしょうか。
Suite Chic 以降、どんどん R&B への傾倒を強めるアムロちゃんなわけですが、それは今作でも一緒。そうすると当然、トラックの方も現行のアメリカに近いハードなものが多い。でも今作は、前作で復活の兆しをみせた彼女本来の華やかさが完全に戻ってきていて、結局のところその歌声の前ではトラックがどうとか関係ないのですよ。
はっきりいって R&b/Hip Hop をハードに歌える人だったら他にたくさんいるわけで、そこに華やかさや可愛らしさを加えられるとなると、 Crystal Kay ではちと足りないし、倖田來未なんかは問題外。
そういう実力とアイドル性を両立させてるのって、やっぱりアムロちゃんしかいないわけで、それが見事に形になった本作は諸手をあげて大絶賛。まぁ個人的には可愛さ全開な最後の2曲がとんでもなく好きなんだけど、それも前半のクールさがあってこそ際立つわけで、かつてなくファンキーなシングル曲2曲に挟まれて、さらりとヘヴィ・ロックな “It’s All About You” があったりする流れもかっこいい。
一応安室奈美恵のオリジナル・アルバムは全部持っている身からすると、売り上げ的にはともかく、アルバムのクオリティ自体が落ち込んだことはないと思ってるんだけど、そんな中にあっても断然の最高傑作。売り上げ絶好調なのも当然でしょう。