そういえば今日って WIRE なんですね。すっかり忘れてた。まぁ最初っから行く気ないからいいんだけど。
Wagon Repair の2番は真打 Mathew Jonson 。このシングルって以前 Mathew Jonson の記事で少し紹介したことあるんだけど、まぁせっかくなんで改めて。
Mathew Jonson が Itiswhatitis や M_NUS からのシングルで注目を集めてからというもの、現在まで素晴らしい名曲をたくさん発表してきているわけですが、その中でも代表作といえばやはりこれではないでしょうか。
初期の頃から Mathew Jonson は独特なメロディ感覚というものを前面に出していたわけだけど、その頃はデトロイトからの影響が色濃いものでした。そしてそのデトロイトからの影響というものは彼のユニット Cobblestone Jazz の音源を聴けば、未だ色濃いのは確認できるのですが、そのデトロイトからの影響をサイケデリックに歪ませてみせたのが本作。スペーシーな音空間の中で怪しげに踊るメロディが、細かく刻まれるベースと絡まりながら狂気を増していくさまはもう圧巻。そのバックでなるひんやりとしたシンセの音も美しい。もう誰がなんと言おうと歴史に残る名曲ですよ。
それにこういっちゃ何だけど、 Ame 『Rej』なんてスタイル的にはほとんどこの曲のパクリみたいなもんなわけで、さらに border community との同時代性なんかを考えても、もっと評価されてしかるべき1枚。