last.fm って今までウインドウズだと iPod で聴いた曲はチャートに反映されなかったんだけど、今回のプレーヤーのアップデートでとうとう対応になりましたね。どうせチャートに自分の聴いた曲反映されるのなら、やはり iPod 、 iTunes 関係なく反映させてほしいと思っていたので、地味な事ながらうれしいです。
wagon repair の10番はこのレーベルからは3枚目となる mathew jonson 。多分世間的にこのレーベルへの注目度が上がってきたのって同時に出た『7.19 fm david ep』と『babyfoot ep』によるところが大きいのではないかと思うんだけど、個人的にもこの2枚は印象深い。
以前紹介した『MARIONETTE』では繊細なサイケデリアを幾重にも重ねてみせ、続く『RETURN OF ZOMBIE BIKERS』ではそれをオリエンタルなメロディに置き換えたうえで思い切り歪ませてみせた mathew jonson 。そして今作のタイトル曲では以前のような艶やかなメロディを用いながらも、回りにはまるで気の抜けたようなディストーションのかかった音を並べ、とても奇妙な音像を作り上げている。しかしこれが、以前とは違うズブズブとはまり込むようなサイケデリックさで、このレーベルのカラーを決定付けたといっても過言ではない曲だと思ってます。
そしてノイズ・アンビエントな “premonition” に、ベースがのた打ち回りながらも歌っているダウンビート・トラック “the girl from lbc” も一緒に聴けば、壮大なトリップを味わえるのではないでしょうか。
まぁ正直聴く人を選ぶタイプの盤だとは思うんだけど、それでもこのレーベルが好きならば是非押えておいてほしい盤です。