こんな大ヒットアルバムについて、発売から6ヶ月も経ったタイミングで書くというのも間抜けなんですが、まぁそんなのはいつもの事なので気にしないことにしましょう。
ということで、今年でたアルバムでは唯一のミリオン・ヒットである Mr. Children の13枚目のアルバム。
このアルバムの前に発売されたシングル郡が個人的にピンとこないものばかりだったので、正直聴く前はけっこう不安だったんだけど、それに拍車をかけたのが、買いに行ったときに店でかかってた “彩り” でありまして、これは個人的にちょっと衝撃でした。というのも、まぁ私の捉え方がひねたモノだとは思うんだけど、簡単にいえば社会の歯車になる事を奨励している歌に取れたんですよね。言っている事自体はごもっともな内容なんですが、少なくとも「ロック・バンド」が歌うことじゃねぇんじゃないのかと。
しかし、そんなこちらが少し引いてしまうような正論過ぎる歌詞であっても、あっけらかんと歌えてしまうくらいバンドの状態が良いという事なのだろうし、アルバム全編とても肩の力が抜けた印象を受ける。そして出てきたのは正に Mr. Children という音で、例えば “口笛” という曲が明確な意思を持って「みんなの思う Mr. Children 」に近い曲だったのと対照的に、素直な自然体で作ったら出来たものは、「みんなの思う Mr. Children 」らしいポップスばかりだったという感じでしょうか。
そして自分の中で、こんなアルバムはとても絶賛できないという思いと、やはり昔からのファンとしてはこのアルバムには抗えない、という二つの重いがあってなかなか複雑。
しかし、なんのかんのでベスト盤出して以降のアルバムでは最も回数聴いたアルバムになっていて、それはこのアルバムのあとに発売された『B-SIDE』を聴いて、自分の中で Mr. Children の再評価したい思いが強くなったのが大きいんだけど、やはり桜井和寿の作る曲が好きなんだよね。それに、最近の父親や生活者としての視点が色濃い歌詞も素晴らしいし。
まぁそれでもこのアルバムを絶賛する気になれないのは変わらないんだけど、久々に好きといえるアルバムな気がします。
我々の世代の人間は、Mr. Childrenには
何かしらの思い入れがあるのでは
ないでしょうか。
僕は、『innocent world』を聞いたときの
なんか変な感覚、
「なーんだろー、他とちがうなー」
っていうfirst impressionをまだ覚えてますよ。
なんですかね、なんか違うなーと感じますた。
自分の10代にMr. Childrenがいたというのが
僕にとっての思い入れですかね。
そして、今もいる、と。
>トウカイさん
私なんかの世代だとサザンなんかよりMr. Childrenの方が大きいですもんね。
しかもいまだに人気あるんだからすごい話です。