今年の春から夏にかけて、まんまベーチャンな連作シングルを出して話題になったユニットの、そのシングル纏めたアルバム。 Deepchord こと Rod Modell と Soultek こと Steven Hitchell が組んで Echospace っていう事なのかしら。でも Echospace ってレーベルもやってるらしいし、まぁそこら辺はあまり気にしないでおこう。
テクノとダブの融合という点においては、ベーチャンが未だに誰も超えられないような、完璧とも思えるフォーマットを作ってしまったせいで、後続のアーティストはそれを参照するしかないという感が無きにしも非ずなのですが、この作品もその点は同じ。
しかしこの人たちは一音一音の研ぎ澄まし方が素晴らしくて、凛とした音響空間でなるダビーなアンビエンスが氷の彫刻のよう。そしてそのアンビエンスも、ノイズとメロディの間を揺れるようで案外聴きやすく、そして快楽性がべらぼうに高い。その分ダンス・トラックとしての緊張感にはやや欠けるものの、それは無いものねだりというものでしょう。それに “Ocean Of Emptiness” の音響芸術が素晴らしすぎるので、何も文句ないです。
もうすぐ出る再発盤も買わねばなるまい。
ボクも最近これ聞いてますが、まさにColdestって感じの音ですよねー。まるで猛吹雪の中にいるような。けど聞いててすごく気持ち良い(笑
>ヨサさん
確かにこのタイトルといい、本人が撮ったブックレットの写真といい、この作品にぴったりですよね。
爆音で聴いてると意識飛びそうになります。