SUN ELECTRIC っていうと、個人的には nsi. の人がいたユニット、というくらいの知識しかないんだけど、未だに評価の高い方たちのようで、少し前に未発表曲集が出てたりなんかするんですが、これはそこからのリミックス・カット。
まずは相変わらず働き者の Villalobos 。昔に比べると、最近のこの人の仕事はイマイチなものが少なくないように思えるんだけど、今作のリミックスは最近の中でもベストじゃないかしら。 Villalobos らしいパーカッシブなビートを軸としながらも、『fabric』のときのような直線的なものではなく、たゆたうようなリズムで、そこに次第に様々な音が加わっていく事によって、気が付けば景色がまるで変わっている。こういう世界が徐々に変容していくような感覚って久しぶりじゃないですかね。非常にイマジネイティブで素敵過ぎます。
そしてもう一組はベテラン Thomas Fehlmann と、 meteosound を主宰する Daniel Meteo によるもの。んで、もうこの二人が組んだからには、いうまでもなくダブダブな音なんですけれども、おそらくオリジナルのものと思われるメロディと、それを包み込むように鳴らされる音響空間は、もうあまりにも美し過ぎて、そしてあまりにも気持ちよすぎる。そしてこちらも Villalobos とはまた違った形で想像力を刺激する音に仕上がっていて、負けず劣らず素晴らしい。
久しぶりに曲単位でじっくり聴きたくなるような、良いシングルではないかと。
Villalobosは確かに最近の作風は以前に比べるとなんだかーとは感じておりました。(単純に自分が飽きただけかもしれませんが)
でも本作では久しぶりに彼の良さが前面に出た内容で、この路線でアルバムを作って欲しいなと思います。
>マチュさん
やっぱり最近の Villalobs はなんかよく分からない方向に行ってますからね。
この路線のアルバムだったら確かに聴いてみたいですけど、
まぁそんな素直な人じゃないですからね(笑)。