最近は昔ほどにはレコ屋に通っていないので、もしかしたら見当はずれな意見かもしれないんだけど、今ミニマル系で注目のレーベルって、 oslo と、この Ostgut Ton じゃないかと思うんですが、確かベルリンにあるクラブが運営するレーベル。んで、その Ostgut Ton からの初のアーティスト・アルバムとなるのが本作。
とはいっても、私このレーベルはおろか、この二人組みについてもよく知らなくて、今までの印象だとこのレーベルは掴み所がない感じがしてたんだけど、それは本作を聴いても変わらず。大半の曲がヴォーカルの乗ったミニマル・ハウスで、流れとしては、最近多いシカゴなんかのクラシックなハウスを今の音で表現したようなのに近いんだけど、本作はそれらに比べて圧倒的にユルイ。まぁミニマル・ハウス自体ユルメの音楽ではあるんだけど、これはチープ、というのはいい過ぎとしても、スカスカなハウス・ビートをバックに、中途半端にノリノリなヴォーカルが気持ち良さそうに歌っていて、なんか色んな意味で80年代っぽい脱力ハウス。今までこんなダラダラしながら聴きたくなるようなハウスってはじめてかも。しかしコレが妙にクセになる。
まぁ曲数絞ったアナログだとまた少し印象も変わるんだけど、これは曲数多いCDで聴いた方がいいのではないかと。怠惰な休日とかに聴くのにぴったりです。