昨日紹介した Ostgut Ton なんですけれども、今までこのレーベルの作品は『Serenity』買うまで1枚も持っていないと思っていたら、実は2枚ほど持っている事が判明しまして。1枚は以前紹介した cassy のミックスCD『Panoramabar 01』、そしてもう1枚が本作。
staatsballett berlin (ベルリン国立バレエ団)とのコラボレーションによるモダンアートの為の音楽らしいんだけど、その情報から想像されるようなクラシック系のものでは全くなく、流石ベルリンというべきか、全てミニマル系。しかも面子が Cadenza 等からリリースする nsi. 、 現在ミニマルの極北の最も近くにいると思われる sleeparchive 、 そしてご存知 Ame に Luciano 、さらには Luke Slater の変名である The 7Tth Plain と、私みたいな人間にとっては超豪華。
でもですね、このアルバムに関しては何はなくとも Ame の “Fiori” ですね。このアルバムから唯一アナログ・カットされた曲でもあるわけですが、大きな螺旋階段を上るように、ゆっくりゆっくりと厚みを増していく壮大な曲で、コレはもう文句なしの名曲。正直 Ame って “Rej” 以降どれもパッとしない印象だったんだけど、そんな印象も吹っ飛びました。
あとの曲は比較的抑え目の曲が多いんだけど、変則的なリズムが印象的な nsi. 、ふか~いダブ・ミニマルな sleeparchive 、いつも以上に流麗なラテン・ミニマルを聴かせる Luciano 、アンビエントっぽい The 7th Plain と良曲揃い。極の寄せ集め的印象の強いミニマル系のコンピの中でも、しっかりとコンセプトが音からも感じられる傑作ではないかと。
しかしこんな音楽をバックに、どんな踊りを見せてくれるんですかねぇ。この舞台見てみたいわぁ~。(と思ったら、舞台見た人のレポ発見。うらやましい・・)
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