http://www.nummer-schallplatten.de/
nummer っていいますと、ハードなミニマルに先鞭をつけたレーベルという印象がありますが、一方で最近は実験的なリリースも増えてきていて、これもそんなシングル。デンマークはコペンハーゲンのプロデューサー Ecco と、 We Are を主宰する Agaric の変名 Patrik Skoog によるユニットの2枚目。
一聴するとまったくもって地味極まりないミニマルなんだけど、ダビーな音響空間の中でパーカッシブなリズムが跳ね回る感じは、スカスカな音作りもあいまって、以前のクリック・ハウスに近い感じがあって、今聴くとなかなかに新鮮。それでいて全体的につんのめり気味なリズムの中、どっしりとしたキックがそれを支える役目を果たしていて、絶妙なグルーヴを生み出している。音の質感はそのまま、曲をアシッド・ミニマルにしたようなB面も面白く、 nummer はなかなか好調ですな。