倖田來未が2013年2月に発表した2枚目のカバー・アルバム。
今作は事前に発表された “ピンク スパイダー” と “ラブリー” によって、炎上に近い形で非常に話題になったわけですが、その後このアルバムに対する感想ってほとんど目にしなかったので、実際聴くにまでいたった人は少なかったって事なんでしょうか。
で、天邪鬼な私としてはこのアルバムを大絶賛したいところなんですが、ちょっと厳しいですかねぇ。
“ピンク スパイダー” のときに批判の要因にもなった大仰なシンセとウォブルベースが前面に出た EDM アレンジは、アルバムで2曲目に配置された “Shake Hip!” でも同様で、早くもうんざりさせられるのだが、これ以外に曲に関しては、原曲をテレビなどでしか聴いた事の無い私には違和感の無いアレンジがなされており、アルバム全体では原曲の雰囲気から離れた印象は受けない。
しかしそれらを歌う倖田來未の歌唱がなかなかに厳しい。元々私の中で彼女って、世間で云われているほど悪い印象は無くて、それなりに歌唱力も表現力もある人だと思ってるんだけど、今作での彼女は声の伸びも張りも以前より明らかに落ちていて、それを隠すためなのか変に声を張り上げている部分が目立つのもきつい。
こんな状態で、他との比較が容易なカバー作を作ったのは、やはり失敗だったんじゃなかろうか・・・。
- Color The Cover
- 倖田來未
- rhythm zone 2013-02-26
- 曲名リスト
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- ピンク スパイダー
- Shake Hip!
- ラブリー
- 情熱
- One more time, One more chance
- Alone
- Blue Velvet
- 「男」
- どうにもとまらない
- 今宵の月のように
- 歌は我が命 (Bonus Track)
by G-Tools , 2013/09/07