6日の日曜日、東京ドームで嵐のコンサートを見てきましたよ。
といっても何だかんだで見てから1週間も経ってしまい、記憶も随分おぼろげになってきたので簡単に。
この日は私としては昨年の国立以来1年半ぶり2回目の嵐のコンサートだったんですが、あのコンサートが当時ものすごい上り調子だった嵐が、アジアツアーを前に自分達の節目となることを意識して、またそれが実際に形になっていたという意味でとても貴重な体験だったと今でも思っているんだけど、それに比べると今回は10周年とはいえ、それほど特別感のあるライブではなかったように思うんだけど、だからこそ現在の嵐のライブの手腕というものがよく分かるライブだったように思います。
嵐の一般的にイメージというと、にこやかな仲良し5人組、みたいなものだと思うし、実際ライブの雰囲気もそれに近いもので、終始5人の親しみやすさというものが前面には出ているものの、決して空気がゆるいということにはなっておらず、むしろ非常にメリハリがあるんですね。それはきちんと歌を聴かせる部分はしっかり聴かせて、また盛り上がるところでは畳み掛けるようにどんどん熱気を高めていく、という構成面でもそうだし、またさすがバラエティ慣れしているだけあって、無駄な間をほとんど作らないトークもそうだし。
さらに今回は大野くんののどの調子が非常に良く、ソロで歌った “曇りのち、快晴” なんてバッチリだったし(じゃぁ5人で歌うとバッチリじゃないのか、などという突っ込みは入れてはいけません)、彼の歌がしっかりしていると曲全体に一本芯が通るので、それだけで聴き応えがまるで違う。
あと今回はベスト盤にからむツアーという事で、恒例のソロ曲がないので、代わりに各メンバーが嵐の曲をアレンジ変えて歌う、という趣向も良かったし(私はギターをかき鳴らし歌う二宮くんの “言葉より大切なもの” にしびれた)、また丁寧にお辞儀をしながら各自感謝の言葉を述べた本編のラストも心に響いたしで、嵐の現在の充実振りを感じさせる素晴らしいライブでした。
ということで、今年出た嵐の盤をまとめて。1番上のが10周年記念のシングル・ベストで、下のはシングル。
多分以前どこかにも書いたと思うんだけど、私は嵐に関してはにわかファンなので、シングルでも聴いたことがない曲が結構あるんだけど、こうやって時系列に並べられたものを聴いてみると、偶像としての等身大、とでもいうものを描く、という部分がほぼ一貫してあるんですね。というのも、嵐はほとんどの曲を自分達で作詞をしていないので(櫻井くんのラップは別として)、当然ここで語られる言葉というのは自分達の言葉ではないものの、それでも各人からそれほど離れている感じもしない、要は「嵐」という少年が、焦燥や葛藤を抱えながらもゆっくりと成長していく様を見ているようで、だからこそ初期のミクスチャー路線というのは鮮烈だったのだろうし、また現在の過去を振り返りながらも前に進むような歌詞も、成熟を感じさせながら、確かな説得力を曲にもたせることが出来るのだろう。
そういった意味においても、また曲の好みの部分でも、やはり3枚のシングルの中では『Everything / season』の組み合わせが一番好きだし、また “マイガール” のような飾らない曲(言い換えるとものすごく地味な曲)でもきちんと魅力的に聴かせる嵐というグループは、音楽面においてももうちょっと評価されても良いグループではないだろうか。
- All the BEST! 1999-2009(通常盤)(CD2枚組)
- 嵐
- ジェイ・ストーム 2009-08-19
- 曲名リスト
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- A・RA・SHI
- SUNRISE日本
- HORIZON
- 台風ジェネレーション -Typhoon Generation-
- 感謝カンゲキ雨嵐
- 君のために僕がいる
- 時代
- a Day in Our Life
- ナイスな心意気
- PIKA☆NCHI
- とまどいながら
- ハダシの未来
- 言葉より大切なもの
- PIKA☆☆NCHI DOUBLE
- 瞳の中のGalaxy
- Hero
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- サクラ咲ケ
- WISH
- きっと大丈夫
- アオゾラペダル
- Love so sweet
- We can make it!
- Happiness
- Step and Go
- One Love
- truth
- 風の向こうへ
- Beautiful days
- Believe
- 明日の記憶
- Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~
- 5×10
by G-Tools , 2009/12/14