2006年ごろから活動している3人組エレクトロ・ユニットの初アルバム。
フランスとかイギリスとかから同時多発的に現れた最近のエレクトロのユニットって、どれもポップなことに対して迷いがない気がしますが、中でも日本の人たちはポップスへの志向性が強いように思えます。
そしてそれはこの 80kidz も同様、というよりも明らかに上モノに重きを置いたつくりはほとんどポップスなんだけど、それが中途半端にならずに徹底されているので、非常に聴いていて楽しいアルバムになっている。
まぁその分どうしても印象に残るのが歌モノやキャッチーな曲になってしまい、音楽的な深みであったり、エレクトロニック・ミュージックの醍醐味の一つでもある「音」自体の面白さを感じる場面がないのが残念なんだけど、それはないものねだりというものなのでしょう。