もう一人、こちらも James Blake からの影響を指摘される事の多い、カナダ出身の Black Atlass が6月に発表した、商業作品としてはおそらく初となるシングル。
とはいっても2012年に発表したミックステープ『The Black Atlass EP』(関連記事)に収録されていた曲の再録。
マスタリングがしっかりしたせいか、音はずっとクリアになっているんだけど、曲のアレンジ自体はそのままなので、別段印象が変わるということもなく、早くアルバム出してよ、という感じでしょうか。
それよりも聞き物なのは、2曲目のピアノの弾き語りバージョン。原曲もピアノが印象であるだけに、こちらも曲の印象自体はそれほど変わりはしないものの、あえてヴォーカルに輪郭をぼやけさせるような処理がほどこされた原曲を聴く限り、単純に歌い手としての彼の魅力はよく分からなかったのに比べ、エフェクトもダビングもしていないこのバージョンでのヴォーカルは、声量こそ物足りないものの、独特の哀愁が感じられて思いのほか良い。
あとは上でも書いたとおり、早くアルバム出してほしいんだけれども・・・。