シアトル出身のプロデューサー Bruno Pronsato が自身のレーベルから発表した2009年の作品。
デジタルだと38分が組み曲的に7分割されているんですが、アナログだと12分強の曲が2曲になっています。
今作は2008年の大傑作『Why Can’t We Be Like Us』(関連記事)の後の作品だけにどうかと思っていたんですが、今作もまた期待通りの傑作になっています。
基本的な方向性としては『Why Can’t We Be Like Us』とそれほど変わらず、生楽器の要素を活かしたミニマル・テクノ。全編で鳴る柔らかなキックと乾いたスネア、ハンドクラップが緩やかにグルーヴを紡ぎ、その上で様々な音が立ち上っては消えていくというもの。中でもオリエンタルなギターやヴォイス・サンプルが目立っていて、より生楽器的な要素が強くなっているのが特徴なんだけど、やはり素晴らしいのはリズム。
上記したキックとスネアの絡みだけでもずっと聴いていたい位気持ちがいいんだけど、絶妙なシンバルワークで曲に変化をつけているのも素晴らしい。
今聴いても十分刺激的な作品です。