8th Wonder なんかとも関係の深い(今作にも参加してる)トラック・メイカーの、オリジナルとしては2枚目のアルバム。
彼は以前から一貫してエレクトロニックなヒップ・ホップを作り続けていて、今作でもそれは変わらない。
2000年代初頭の、テクノやエレクトロニカと、ヒップ・ホップが交わろうとしていた時代、 Chocolate Industries なんかが隆盛だった時期から数年、今ではそんな事はなかったかのように思える現在において、エレクトロニックなヒップ・ホップを、しかもインスト主体で製作するというのはなかなかにタフな作業のように思えるし、それだけでも評価してあげたくなるアルバムではある。
しかしそこに新しさを感じるかというと、むしろ懐かしささえ感じるビートがほとんどで、この道の困難さを感じる。
まぁでも安易にダブ・ステップなどの流行のビートに手を出す事もなく、また作品全体に感じられるストイックさは非常に好き。なのでこのまま刃を研いだ先に、何か新たな地平が開けるのを楽しみにしたい。
はじめまして。
8thが好きなだけにちょっと気になってるアルバムなんですが、彼ら参加の曲の出来ってどうでした?
> ejimiuson さん
どうもはじめまして。
8th Wonder 参加曲は、いつもの3人揃っての曲に比べると物足りないですけど、その分個々のラップがたっぷり聴けるので、また違った面白みがありますよ。
なかでもいつもは割りと地味な KSK が、シャープなラップをしててカッコいいです。
そういえば彼らのアルバムもなかなか出ませんね。一応作業は大詰めらしいんだけど・・・。