シャンガーン・エレクトロを専門にリリースしているロンドンのレーベル、SHANGAANBANG から26歳のプロデューサーの初アルバム。
シャンガーン・エレクトロ、という言葉を私が始めて聞いたのは、ご多分に漏れず Honest Jon’s からコンピが出た時だったんですが、わりと同時期に注目されたジュークが多方面へ拡大しているのと比べると、シャンガーン・エレクトロは目立った作品が続かなかったせいなのか、限定的な動きにとどまっている印象でした。でも SHANGAANBANG のような専門レーベルができたり、立役者である Nozinja がやっとこさアルバム出したりで、シーンとしてなんのかんので動いているという事なんでしょうか。
そんなシャンガーン・エレクトロ、マリンバを中心とした上モノと、高速のリズムが特徴としてまず浮かぶんですが、今作もまぁそんな感じ。私のようにシャンガーン・エレクトロを追いかけていない人間からすると、非常に分かりやすい反面、他のアーティスト(それもたいして聞いてないんだけど)との差異がよく分からない。
ただ、これもシャンガーン・エレクトロの特徴といっていいのか、ヴォーカルの入っている曲が多く、そのヴォーカルのおおらかなメロディと、柔らかな上モノの絡みだけで心地よく聴けてしまう。
まぁレーベルのインフォ見ると、リンポポのパーティー行ってて云々、みたいな事が書いてあるので、Nozinja の影響を直接受けているのかもしれないし、年齢的なことや初作であることを考えれば、個性が出てくるのはこれからという感じでしょうか。
あと作品とは関係ないんだけど、上記したようにシャンガーン・エレクトロってヴォーカル入っているものが多いという印象なんですが、ヴォーカリストって何処から連れてきてるんですかね。基本打ち込みのダンス・ミュージックの中では、ヴォーカリストを連れてくる人件費って、けっこうでかい問題だと思うんだけど。