Ron Trent 等のサポートもあり Giant Step からの初のアルバムリリースとなった前作『The Colored Section』がリリースされたのが2002年。あのアルバムは好事家の間ではそれなりの話題になった作品だったし、個人的にもその年のベストな1枚だったので、その後の活躍に期待していたのだけれど、アルバム以降、ほとんど donnie 名前を聞く事がなく、どうしているのかと思ったら唐突に届けられた5年ぶりの2作目。
彼はその歌唱スタイルから Stevie Wonder の名前を出されることが多いいのだけれど、今作はジャケットを見て分かるとおりメッセージ色の濃い内容になっていて、そのためか Marvin Gaye と比べられたりしているようですが、個人的にはそういうメッセージ面はわりとどうでもいいんですわ。
それよりも問題なのは音楽性で、以前はオーガニックなソウル中心だったのに比べ、基本それほど変わってないとはいえ(ややファンク度が上がったかな)、メッセージ的な部分に引っ張られたのか、前作のような風通しの良さが薄いんだよね。これで歌詞の意味が分かればまた違うのかもしれないけど、私歌詞カードとかめったに見ない人間なんで、以前の有機的かつリラックスしたムードの方に惹かれてしまう。
まぁそれでも良いアルバムなのは間違いないと思うんで、これから回数聴き込めば少しは変わるかも。