3月末に出たはずのセカンド・アルバムがなぜかほとんど日本のレコ屋に入ってきていない(私もまだ買ってない) FaltyDL (細かい話だがこの名前の “DL” の前にはスペースが入るのは入らないの?)が2009年に出した8曲入りミニ・アルバム。
FaltyDL っていうと普段はダブステップの括りの中に入れられる事の多いプロデューサーですが、今作には分かりやすくダブステップのフォーマットを使ったような曲はない。
ではこのアルバムがどんな作品なのかというと、1曲目の地を這うベースラインと跳ねるドラムが変則的なビートを刻む “Made Me Feel So Right” に始まり、それ以降もジャジーなヒップホップやブロークンビーツなど、大きな括りでのブレイクビーツを網羅したようなものになっている。
そしてそれだけでも十分にバラエティに富んだ作品として楽しめるんだけど、曲数を進めるごとに、タメの利いたリズムがどんどんと前のめりになりながら流線型のフォルムを手に入れるようになっている、つまりテクノ的になっていくのを聴くと、それがそのまま彼の音楽的変換にもなっているように思えて非常に面白い(まぁセカンド出た後だから書けることだけど)。
でまぁ私が結局何を書きたいかというと、早くセカンド・アルバムが聴きたいという事なんだけど、どうしたもんですかね。海外で注文するしかないかな・・・。