DJ KOZE 、 COSMIC DJ 、 EROBIQUE の3人によるユニット International Pony のアルバム『Mit Dir Sind Wir Vier』からのリミックス・カット。
以前このユニットは『bass is boss』という素晴らしいリミックス盤を出しておりますが、今作でも Jackmate と Pepe Bradock という、実に分かってらっしゃる人選。
Jackmate に関しては、もう何度も書いているんですが、元々 Michel Baumann がシカゴ・ハウスからの影響を反映させる名義だったのが、デトロイトからの影響も反映させるようになっていて、今回のリミックスもその流れ。流麗なストリングスと、コズミックなシンセでぐいぐいともりあげるデトロイトっぽいディープ・ハウス。
一方の Pepe Bradock の方も、以前を思わせるくぐもったキックの音と、それと相反するような抜けの良いスネアの組み合わせによるディープ・ハウスで、それほど分かりやすくデトロイトっぽい記号が使われているわけではないんだけど、それでもデトロイトを感じさせるトラックになっていて、ここ何作かのシングルでの実験が、ただの実験で終わっていないのがよく分かる。
そういえばこの二人、現在のエレクトロニック・ミュージックの中でも注目に値する人物なのはもちろんなんですが、両者ともに奇形なディープ・ハウスの作り手であり、デトロイトからの影響が強いという点で、共通項もある人たちなので、こうやって並べてみたのは面白いんじゃないですかね。